
転職ドラフトの評判を整理|年収提示の強みと登録前に見る注意点
転職ドラフトに登録するか迷うとき、気になるのは「本当に年収アップにつながるのか」「指名が来なかったらどうなるのか」という点ではないでしょうか。
転職ドラフトは、ITエンジニア向けのスカウト型転職サービスです。企業が候補者に対して、年収とミッションを示したうえで指名します。
そのため、選考に進む前に条件と期待される役割を見られます。一方で、レジュメ審査があり、登録すれば必ず指名が届くわけではありません。
この記事では、転職ドラフトの評判から見えるメリットと注意点を整理します。向いている人、登録前の確認項目、指名を受けた後の見方まで順番に見ていきましょう。
転職ドラフトの評判で多いのは年収提示への期待と審査への不安
転職ドラフトの評判は、大きく分けると2つあります。
ひとつは、年収とミッションを先に確認できる点を評価する声です。もうひとつは、レジュメ審査や指名なしの回に対する不安です。
一般的な転職活動では、面接が進んだ後に条件を聞く流れもあります。転職ドラフトでは、指名の時点で年収と仕事内容が示されます。
条件を知らないまま何度も面接を受ける不安を減らせるのは、転職ドラフトならではの特徴です。
また、企業に現年収を公開しない仕組みもあります。企業はレジュメを読み、経験や成果を見て年収つきの指名を出します。
今の給与が低めでも、現職の年収に引っ張られにくい評価を受けられる可能性があります。
ただし、評判のなかには「審査に通らなかった」「指名が来なかった」「思ったほど高い提示ではなかった」という声もあります。
企業はレジュメから、任せたい仕事と提示年収を決めます。実務経験があっても、担当範囲や成果が伝わらないと候補に入りにくくなります。
| 良い評判 | 年収が先に見える、市場価値を知れる、現年収を公開せずに評価される、企業の期待役割がわかる |
|---|---|
| 気になる評判 | 審査がある、指名なしの回がある、未経験にはハードルが高い、開催回に合わせる必要がある |
| 合う人 | 実務経験があり、担当範囲や成果をレジュメで説明できるITエンジニア |
| 合わない場合がある人 | 実務未経験の人、急いで内定がほしい人、職務経歴を書く時間を取りにくい人 |
転職ドラフトは、自分で求人を検索して応募するサービスではありません。経験を企業に見てもらい、年収つきの指名を受ける仕組みです。
満足できるかどうかは、レジュメの完成度と転職までの期限で変わります。登録前にここを押さえておくと、期待とのずれを減らせます。
転職ドラフトの基本情報と参加までの流れ
転職ドラフトは、株式会社リブセンスが運営するITエンジニア向けサービスです。企業が候補者へ年収とミッションを提示し、指名する形式を採用しています。
まずは、サービスの基本情報を確認しておきましょう。
| サービス名 | 転職ドラフト |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社リブセンス |
| 主な対象 | ITエンジニア |
| 特徴 | 企業が年収とミッションを提示して指名するスカウト型サービス |
| 利用料金 | 求職者側の登録・利用は無料 |
| 有料職業紹介事業許可番号 | 13-ユ-306058 |
| 公式サイト | https://job-draft.jp/ |
登録後はレジュメ審査を通過して開催回に参加する
転職ドラフトは、登録後すぐ求人へ応募する転職サイトとは流れが違います。
最初にレジュメを作成します。審査を通過すると開催回に参加でき、開催回が始まると企業から指名が届きます。
指名には、年収とミッションが含まれます。内容を確認し、興味がある企業へ返答すると、面談や選考へ進みます。
届いた指名すべてに承諾する必要はありません。会って話したい企業を選べます。
参加受付と審査申請は、開催当日の09:59までです。10:00以降に申請した場合は、次回開催へのエントリーになります。
参加したい開催回があるなら、直前に急いで書くより、数日前からレジュメを整えてください。
プロジェクトの概要、担当範囲、使った技術、工夫した点、結果まで書くと、企業は入社後に任せたい役割を想像できます。
転職ドラフトの良い評判からわかる3つのメリット
転職ドラフトの魅力は、年収を先に見られることだけではありません。
企業がどの経験を評価したのか、入社後に何を任せたいのかまで見える点も大きな特徴です。
年収とミッションを見てから選考へ進める
転職ドラフトでは、企業が年収とミッションを提示したうえで指名します。
仕事内容や条件が見えないまま面接へ進み、最後に年収で迷う流れとは違います。
指名内容を読むと、企業が自分のどの経験に注目したのかも見えてきます。どの開発領域を任せたいのか、どんな役割を期待しているのかを選考前に確認できます。
もちろん、年収だけで決める必要はありません。開発内容、ポジション、働き方を並べて見ることで、複数社を比べる材料が増えます。
「条件を聞く前に面接へ進むのが不安」という人には、最初から年収と役割が見える仕組みが合っています。
現年収を公開せずに経験やスキルで評価される
転職ドラフトでは、現年収を企業に公開しません。企業はレジュメの内容をもとに、年収つきの指名を出します。
今の給与が低めでも、担当範囲や成果が伝われば、現職の年収に左右されにくい評価を受けられます。
ただし、技術名を並べるだけでは十分ではありません。
企業が見たいのは、どんな課題に対して、どの技術を使い、どこまで自分が担当し、結果がどう変わったのかです。
たとえば「API開発を担当」だけでは、任された範囲が見えません。背景、実装内容、チーム内での役割、改善結果まで書くと、入社後の活躍を想像してもらえます。
提示年収90%ルールで条件の大きなずれを避けられる
転職ドラフトには、内定年収が提示年収の90%を下回ることを禁止するルールがあります。
指名時の金額と内定時の金額が大きく変わる不安に対応するための仕組みです。
年収を先に見て転職活動を進めたい人は、登録前に知っておきたいルールです。
ただし、提示年収の数字だけで判断するのは避けてください。
固定残業代の有無、賞与の扱い、評価制度、リモートや出社頻度によって、同じ年収でも働き方や受け取り方は変わります。
高い提示が届いたときほど、年収の内訳と期待される役割を確認しましょう。金額だけで決めると、入社後に任される仕事とのずれが出る場合があります。
悪い評判で出やすい注意点は登録前に把握しておく
転職ドラフトは、年収を見てから選べる便利な仕組みがあります。
ただし、誰にでも同じように指名が届くサービスではありません。登録前に注意点を知っておくと、「思っていた流れと違った」を避けられます。
レジュメ審査に落ちる場合や指名がない回もある
転職ドラフトは、登録しただけで指名を受けられるサービスではありません。
開催回に参加するには、レジュメ審査を通過する必要があります。
審査では、経験年数だけでなく、プロジェクトの概要、担当した機能、使った技術、技術的な課題、工夫した点などが見られます。
公式の解説では、審査に通らない理由としてレジュメの情報不足が挙げられています。
経験があっても、情報が少ないとスキルや担当範囲を判断してもらえません。
指名が来ないときも、最初に見るべきはレジュメです。経験不足と決めつける前に、企業が「この人に何を任せられるか」を読み取れる内容になっているか確認してください。
Qiitaなどの体験談では、高額指名の話も見かけます。ただし結果は、経験、タイミング、レジュメの書き方で変わります。
個人の体験談は参考にしつつ、自分の経歴をどう伝えるかに目を向けましょう。
開催回ベースなので急ぎの転職には合わない場合がある
転職ドラフトは、開催回に合わせて指名を受けるサービスです。
応募したい求人へ、その日から何社もエントリーする転職サイトとは進み方が違います。
指名を待ち、返答し、面談へ進む流れになるため、今月中に内定を決めたい人には合わない場合があります。
転職期限が決まっているなら、転職エージェントや直接応募も並行してください。
転職ドラフトだけに絞ると、スケジュールが合わない可能性があります。
反対に、転職時期を急いでいない人なら、市場価値を見ながら候補企業を探せます。参加したい開催回を決め、そこから逆算してレジュメを整えましょう。
実務未経験では指名を受けるハードルが高い
実務未経験の状態で転職ドラフトを使うのは、ハードルが高めです。
企業は年収つきで指名するため、実務で任せられる範囲をレジュメから判断します。そこが見えないと、指名を出しづらくなります。
実務経験が1~2年ある場合は、書き方で見られ方が変わります。
担当した機能、チーム内での役割、改善したこと、技術を選んだ理由まで書けるなら、経験年数の短さだけで候補から外れるとは限りません。
未経験からエンジニアを目指す段階なら、未経験向けの転職エージェントや学習支援つきのサービスも比較してください。
登録前に確認したい不安と対策
転職ドラフトを使う前は、身バレ、過去の炎上、内定率、提示年収の見方が気になりやすいです。
ここを曖昧にしたまま指名を受けると、返答するときに迷います。登録前に確認するポイントを整理しておきましょう。
現職にバレる可能性はゼロではない
転職ドラフトには、指名禁止企業を設定できる機能があります。
現職や関連会社を設定すると、企業側から見えるレジュメ情報の範囲を制限できます。
ただし、指名禁止企業に設定しても、全体公開の情報は見える場合があります。
プロジェクト詳細を全体公開にしていると、見られたくない情報まで出る可能性があります。
身バレが気になる人は、公開前に次の点を確認してください。
- 現職、関連会社、取引先を指名禁止企業に入れる
- プロジェクト詳細の全体公開設定を確認する
- 社名、取引先名、プロダクト名を書きすぎない
- SNSと同じアイコンや表示名を使わない
- GitHubやポートフォリオに所属情報が出ていないか見る
匿名性が気になる人ほど、レジュメ本文だけでなく公開設定まで見直してください。
過去の炎上は現在のスカウトルールと分けて見る
転職ドラフトは過去に、提示条件まわりの運用が話題になったことがあります。
指名時の年収提示と実際の条件にずれがあるように見える表現が問題視されました。
現在はスカウトルールに、提示年収90%ルールが明記されています。
過去の話だけで判断するより、今のルールと実際に届いた指名内容を見る方が現実的です。
不安がある場合は、指名を承諾する前に質問しましょう。年収の内訳、固定残業代、賞与、評価制度、期待される役割は、早めに確認しておきたい項目です。
内定率だけでは自分の結果を判断できない
転職ドラフト全体の内定率は、公式サイト上で登録者全員に対する数字として大きく案内されているものではありません。
内定率だけで比べるより、指名が届くか、提示額に納得できるか、選考後の条件にずれがないかを見た方が現実的です。
公式サイトでは、2024年に転職ドラフトスカウト経由で転職した人のうち92.8%が年収アップし、年収が上がった人の平均アップ額は160万円と案内されています。
ただし、これは転職した人を対象にした実績です。登録した人全員が同じ結果になるわけではありません。
数字を見るときは、誰を対象にした実績なのかまで確認してください。
年収提示は金額だけでなくミッションと一緒に見る
転職ドラフトでは年収が先に見えるため、提示額に目が向きます。もちろん金額は重要です。
ただ、入社後の役割とセットで見ないと、納得できる転職かどうかは判断できません。
年収が高いほど、任される範囲や期待値も確認しておきたいところです。
希望年収は現年収だけで決めない
希望年収は、今の年収に少し上乗せするだけで決めない方が納得感を持てます。
見るべきなのは、現在の担当範囲、次に担いたい役割、提示されたミッションの重さです。
開発メンバーとして転職するのか、テックリードやマネジメント寄りの役割を担うのかで、妥当な金額は変わります。
現年収から50万~100万円ほど上を目安にしつつ、責任が増えるなら、その分も含めて考えてください。
金額だけを先に決めるより、「その年収なら何を任されるのか」を合わせて見る方が、入社後の認識違いに気づけます。
指名は承諾前に条件を確認する
提示年収が高くても、すぐに承諾する必要はありません。
固定残業代、賞与、評価制度、出社頻度、入社後のミッションまで確認してください。
指名された企業と必ず会う必要もありません。複数社から指名を受けた場合は、気になる企業だけに絞って返答できます。
年収や指名理由に疑問がある場合は、再提示リクエストを使える場合があります。
企業が必ず応じるとは限らないため、当初の指名内容で進むかどうかも合わせて判断しましょう。
返答期間が過ぎると、未返答として残る場合があります。辞退する場合も、できるだけ返答しておく方が次のやり取りにつながります。
転職ドラフトスカウトと転職ドラフトエージェントの違い
転職ドラフトには、企業から年収つきの指名を受けるスカウト型のサービスと、キャリアアドバイザーに相談しながら進めるエージェント型のサービスがあります。
どちらが合うかは、転職活動をどう進めたいかで変わります。
| 転職ドラフトスカウト | 企業から年収とミッションつきの指名を受けるサービス。市場価値を見たい人、複数社の提示額を比べたい人に向いています。 |
|---|---|
| 転職ドラフトエージェント | キャリアアドバイザーに相談しながら求人紹介や選考対策を受けるサービス。スカウトを待つだけでは進めづらい人、早めに転職先を決めたい人に向いています。 |
SIerから自社開発やWeb系へ移りたい人は、どちらを使う場合でもレジュメの書き方で見られ方が変わります。
社名だけで判断されるわけではありません。どの工程を担当し、どんな改善を行い、どこまで自分で判断したのかを具体的に書いてください。
転職ドラフトがおすすめな人と合わない場合がある人
転職ドラフトは、実務経験をレジュメで説明できるITエンジニアに向いています。
反対に、すぐに内定がほしい人や、職務経歴を書く時間を取れない人には合わない場面があります。
登録するか迷っている人は、次の表で自分の状況と照らし合わせてください。
| おすすめできる人 |
|
|---|---|
| 合わない場合がある人 |
|
迷う場合は、転職ドラフトだけに絞らなくても大丈夫です。
市場価値を見る目的で転職ドラフトを使い、急ぎの応募や相談はエージェントで進める方法もあります。
転職ドラフトで最初にやることはレジュメの見直し
転職ドラフトは、年収とミッションを先に見てから動ける点が強みです。
現年収に引っ張られず、経験やスキルをもとに企業から評価されたいITエンジニアに向いています。
ただし、レジュメ審査があり、指名が必ず届くわけではありません。
指名が少ない場合は、経験不足と決めつける前に、プロジェクトの背景、担当範囲、技術選定の理由、成果が伝わっているかを見直してください。
まずはレジュメを整えて、参加できる開催回を確認しましょう。
指名が届けば、今の経験に対する年収の目線がわかります。届かなかった場合も、職務経歴の弱い部分を見直すきっかけになります。
最初にやることはシンプルです。今までのプロジェクトを1つ選び、担当範囲、使った技術、改善結果を書き出してみてください。
まずはここからで十分です。
転職ドラフト以外の転職サービスも比較しておく
転職ドラフトだけで決めきれないときは、ほかの転職サービスも比較してください。
スカウト型、エージェント型、求人検索型では、求人の探し方も選考の進み方も違います。
年収つきのスカウトを比べたいなら、LAPRAS、Forkwell、レバテックダイレクトなども比較候補になります。
相談しながら進めたい人は、ITエンジニア向けの転職エージェントも見ておきましょう。
IT転職向けの転職サイトもあわせて見て、自分に合った進め方を探してみてください。
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執筆者・監修者のmotoについて
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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

