20代女性におすすめの職種ランキングと転職の注意点|転職の専門家が徹底解説

20代女性におすすめの職種ランキング

「20代女性におすすめの職種」を調べると、たいてい事務職が最初に出てきます。ただ、人気があることと、未経験から入りやすいことは別の話です。

この記事では、6つの職種に私が順位を付けました。根拠は3つ。厚生労働省が毎月公表している職業別の有効求人倍率、未経験からの間口、次の転職に持ち運べるスキルです。数字の出どころも書いてあるので、納得できなければご自身で確かめられます。

結論を先に書きます。1位は営業職で、有効求人倍率は1.99倍。事務職は6位で0.29倍でした。人気の高さが、そのまま倍率に出ています。

「安定して長く働ける会社に入りたい」
「結婚・出産後も続けられる仕事を選びたい」
「未経験でも正社員を目指せる職種を知りたい」

こうした希望がある方は、職種名だけで決めず、働き方・身につくスキル・制度の使われ方まで見ておきましょう。求人票に「産休・育休あり」「有給休暇あり」と書かれていても、実際に取得している人が少ない職場はあります。反対に、知名度が高くない企業でも、残業時間や復職後の働き方まで整えているケースもあります。

20代女性におすすめの職種ランキング6選と順位の根拠

順位は次の3軸で付けました。

  1. 有効求人倍率/求職者1人あたり何件の求人があるか。数字が大きいほど、採用の枠に余裕があります
  2. 未経験からの間口/未経験歓迎の求人がどれくらいあるか、入社後の研修が用意されているか
  3. 次に持ち運べるスキル/20代で積んだ経験を、次の転職や復職で使えるか

1軸目の有効求人倍率は、厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年5月分)」の参考統計表6から引いています。全国計・常用(パートタイムを含む)の数字。職業計は0.99倍でした。この0.99倍より上か下かを基準に読んでください。男女別に分けた数字ではありませんが、職種ごとに求人と求職者のバランスがどれだけ違うかは、そのまま読み取れます(出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年5月分)について」/2026年7月30日確認)。

先に弱点を開示します。企画・マーケティング職とコンサルタント職には、この統計に対応する職業分類がありません。この2職種の1軸目は空欄。残る2軸だけで判断して、下位に置きました。

  • 1位 営業職/有効求人倍率1.99倍
  • 2位 ITサポート・エンジニア職/1.30倍
  • 3位 販売・カスタマーサポート職/1.65倍
  • 4位 企画・マーケティング職/該当する職業分類なし
  • 5位 コンサルタント職/該当する職業分類なし
  • 6位 事務職/0.29倍

3位の販売・カスタマーサポート職は、倍率だけなら2位のITサポート・エンジニア職より上です。それでも順位を下げたのは、3軸目で差が付いたから。判断の中身は各項目に書きました。

1位:営業職(有効求人倍率1.99倍)

1位は営業職。3軸すべてで上位に入った職種は、6つのなかでここだけでした。

統計では、営業職業従事者の有効求人が72,355件、有効求職者が36,442人。有効求人倍率は1.99倍。職業計0.99倍の2倍近くあります。採用したい企業の数に対して、応募する人が足りていません。

間口も広いです。商品やサービスを提案し、顧客の課題を聞きながら契約や継続利用につなげる仕事で、入社後に研修とロールプレイングで型を教える会社が多くあります。前職が接客、販売、受付、コールセンターなら、そのまま顧客対応の経験として書けます。

3軸目でも強い。提案、交渉、数字の管理、顧客との関係づくりは、企画、マーケティング、人材、カスタマーサクセスへ移るときの土台になります。20代で営業を経験しておくと、30代で職種を変える余地が残ります。年収を上げやすい職種でもあります。

私が営業職を1位にした理由はここです。「入りやすさ」と「次につながる度合い」が両方そろっている職種は、他に見当たりませんでした。

ただし、数字を追う場面はあります。応募前に確認したいのは3点。個人目標かチーム目標か、新規営業か既存顧客向けか、インセンティブの比率は何割かです。働き方を優先する方は、訪問件数と残業時間も見ておきましょう。

【営業職に向いている20代女性の特徴】

営業職に向いているのは、相手の状況を聞いて提案の中身を変えられる方です。人と話すのが好きかどうかは、あまり関係がありません。アルバイトでの接客経験も、応募書類では顧客対応の実績として書けます。

逆に、毎月の目標に対して数字が見える状態を負担に感じる方は、既存顧客のフォローが中心の営業や、インセンティブ比率の低い求人から見た方が続けやすいです。同じ「営業職」でも中身は別です。新規開拓とルート営業では、日々の動きがまるで違います。

【営業職で働くのにおすすめの業界】

未経験から営業職を目指すなら、候補は幅広い。人材、IT、広告、教育、不動産、保険、メーカーなどがあります。求人の多さで選ぶより、自分が説明しやすい商材かを見てください。面接で商品の説明を求められたとき、言葉に詰まらない領域が向いています。

年収を優先するなら、不動産、金融、住宅、SaaSも候補です。ただし成果給の割合が高い求人は、収入の幅も出ます。固定給、評価基準、研修内容を確認してから応募しましょう。

営業職への転職については『営業職におすすめの転職エージェント・転職サイト』をご覧ください。

2位:ITサポート・エンジニア職(有効求人倍率1.30倍)

2位はITサポート・エンジニア職。

情報処理・通信技術者の有効求人は50,288件、有効求職者は38,549人。有効求人倍率は1.30倍です。職業計0.99倍より上です。3位の販売・カスタマーサポート職より倍率は低いのですが、3軸目で逆転しました。

20代で身につけたIT知識は、次の職場でも通用します。理由は単純です。会社が変わっても、扱う技術やシステムの考え方は共通する部分が多いからです。産休・育休を挟んだあとでも、経験そのものが消えにくい職種です。在宅勤務の求人が出やすい点も、20代女性が長く働くうえで効いてきます。

いきなり開発エンジニアを目指すのが不安なら、ヘルプデスク、テクニカルサポート、社内SEアシスタントから始める道があります。ここが未経験の入口。

注意点は間口の狭さです。IT職の未経験求人は、会社による差が大きい。研修が用意されている会社と、そうでない会社があります。また、未経験求人のすべてが在宅勤務ではありません。研修期間は出社、経験を積んでから一部在宅という求人も多いからです。勤務形態は必ず確認してください。求人票と面接の両方で聞きましょう。

【ITサポート・エンジニア職に向いている20代女性の特徴】

ITサポートは、分からないことを自分で調べながら進められる方に向いています。問い合わせ対応では、相手が困っている内容を整理して言葉にする力も使います。人と話す仕事から移る方は、この点で経験が生きます。

エンジニア職を目指す場合は学習を続ける前提で考え、入社前に基本的なIT用語、Excel、簡単なプログラミング、Webの仕組みに触れておくと、面接で意欲の裏付けになります。逆に、業務時間外の学習を想定していない方には負担の大きい職種です。ここは正直に書いておきます。

【ITサポート・エンジニア職で働くのにおすすめの業界】

ITサポートの求人は、IT企業だけではありません。メーカー、金融、医療、教育など、社内システムを使う企業にもあります。未経験から始めるなら、研修内容、配属先、最初に担当する業務を確認してください。

「未経験歓迎」と書かれていても、入社後すぐに一人で対応する求人と、研修や先輩のフォローがある求人では負担がまるで違います。応募前に、最初の3カ月で何を担当するのかを聞いておきましょう。

ITエンジニアの転職を考えている人は『IT/Webエンジニアにおすすめ転職サイト』をご覧ください。

3位:販売・カスタマーサポート職(有効求人倍率1.65倍)

3位は販売・カスタマーサポート職。

商品販売従事者の有効求人は100,673件、有効求職者は61,085人。有効求人倍率は1.65倍です。1軸目と2軸目、つまり入りやすさと未経験の間口だけを見れば、6職種でもっとも門が広い。ここは強みです。接客、電話対応、問い合わせ対応の経験を活かせます。未経験歓迎の求人も見つかります。

それでも3位にした理由は3軸目です。販売職で積む接客経験は、次の転職で「顧客対応ができる人」までは伝わるものの、そこから先の職種を選べる幅は営業職やIT職ほど広がりません。20代の数年をどこに置くかという視点で、順位を下げました。

ここは私の判断が入っています。優先順位が違えば、順位も変わります。まず正社員という雇用形態を確保したい方、接客の仕事そのものを続けたい方には、この職種が1位でかまいません。私はそう思います。

販売職の商材は身近です。アパレル、化粧品、携帯ショップ、食品、インテリアなどの求人があります。カスタマーサポートは、メール、電話、チャットで顧客対応を行う仕事。ITサービスやEC企業でも募集されています。チャットとメール中心のカスタマーサポートは、在宅勤務の求人が出ることもあります。

【販売・カスタマーサポート職に向いている20代女性の特徴】

人と接する仕事が好きで、相手の話を聞きながら対応を変えられる方に向いていますし、アルバイトでの接客経験も応募書類では立派な実績になります。

一方で販売職は土日勤務やシフト勤務が発生し、カスタマーサポートも電話対応の件数やクレーム対応の有無で働き方が変わります。休日、勤務時間、1日の対応件数、研修体制を確認してください。

【販売・カスタマーサポート職で働くのにおすすめの業界】

販売職なら、アパレル、コスメ、雑貨、食品、通信、家電などが候補です。好きな商品に関われる点は魅力です。ただ、長く働くなら給与体系と店長までのキャリアパスも見ておきましょう。

カスタマーサポートなら、IT、EC、人材、金融、教育サービスがあります。選ぶ基準はマニュアルと研修です。ここが整っている求人なら、未経験からでも業務を覚える負担が軽くなります。

4位:企画・マーケティング職(統計上の該当分類なし)

4位は企画・マーケティング職。

企画職は新しい商品やサービスを考えたり既存の商品を改善したりする仕事で、マーケティング職は市場や顧客の反応を見ながら商品を知ってもらう施策を考えます。20代女性からの人気も高い職種です。

ただ、この職種には有効求人倍率で見られる職業分類がありません。数字で入りやすさを示せないので、1軸目は空欄としました。

そのうえで2軸目を見ると、難易度は高めです。完全未経験から正社員で入る求人自体が少なく、募集も経験者向けに寄ります。3軸目は強く、一度経験を積めば次の選択肢は広い職種です。この組み合わせで4位にしました。

現実的な入り方は、営業、販売、カスタマーサポート、Web運用、SNS運用など顧客に近い仕事で数年経験を積み、そこから社内異動か転職で移る流れです。20代前半なら、この遠回りをする時間があります。

未経験で応募する場合、熱意だけでは足りません。「SNSが好き」「企画に興味がある」は、選考で弱く見られます。棚卸しをしてください。売上改善、顧客対応、資料作成、データ集計、キャンペーン運用など、前職で近い経験がないかを探します。

5位:コンサルタント職(統計上の該当分類なし)

5位はコンサルタント職。

企業の課題を整理し、改善策を提案する仕事です。扱う分野は幅広い。経営、人事、IT、マーケティング、財務などがあります。この職種も、有効求人倍率で見られる職業分類がありません。

2軸目、つまり未経験からの間口は6職種でもっとも狭いと考えています。採用基準が高いからです。論理的に考える力、資料作成力、数字を見る力、顧客対応力を同時に求められます。3軸目は6職種で最上位。20代のうちに経験を積めば、その後の年収も選択肢も大きく変わります。

間口の狭さを重く見て5位にしました。ただ、年収を上げることが第一希望の方には、この順位より高く扱ってよい職種です。

未経験から目指す方は、営業、企画、IT、人事、会計などの経験をどう活かせるかを整理してください。ここが出発点です。資格だけで採用される職種ではありません。応募先の領域に近い実務経験を見せる必要があります。

年収を上げることを軸に転職先を探すなら『高収入を目指す20代におすすめの転職サイト・エージェント12選』も参考になります。

コンサルタント職への転職については『【専門領域別】コンサル業界に強い転職エージェント』をご覧ください。

6位:事務職(有効求人倍率0.29倍)

6位は事務職。20代女性からの人気がもっとも高い職種を、最下位に置きました。理由は数字です。

一般事務従事者の有効求人は121,424件に対して、有効求職者は425,829人。有効求人倍率は0.29倍です。職業計0.99倍を大きく下回り、6職種で最も低い数字でした。人気の高さが、そのまま倍率に出ています。

仕事の中身は、書類作成、データ入力、電話・メール対応、請求書処理、営業サポートなど。残業が少ない職場もあります。勤務時間を優先したい方に合う可能性は高い。だから応募が集まる。未経験からの応募では、選考の通過率が下がります。

では、どう狙うか。6位という順位を踏まえた具体策を3つ書いておきます。

1つ目は、事務職を「一般事務」だけで探さないこと。同じ統計の中でも、会計事務従事者は0.55倍、営業・販売事務従事者は0.85倍、生産関連事務従事者は1.25倍と、事務職のなかでも数字が分かれています。職種名を1つに絞らないでください。それだけで、見える求人の数が変わります。

2つ目は、紹介予定派遣を使う道。直接応募では書類で埋もれてしまう場合も、実際に働いた期間の評価で判断してもらえます。

3つ目は、営業事務やアシスタント職から入る流れ。営業職の求人倍率の高さは、その周辺職種の採用にも波及します。求人票の職種名を広めに取ってください。

応募書類は具体的に書いてください。基本的なPC操作、Excel、メール対応、社内外との調整経験が対象です。「事務経験なし」でも書ける材料はあります。アルバイトでのシフト作成や売上集計は、事務処理の経験です。

【事務職に向いている20代女性の特徴】

事務職は、正確に作業を進めることが得意な方に向いています。毎日似た作業を続ける場面もあります。細かい確認や期限の管理が苦にならない方に合う職種です。

最近は、事務職でもチャットツール、Excel、社内システム、オンライン会議を使う場面が増えました。PC作業の比重は求人ごとに違います。応募前に業務範囲を確認しておきましょう。

【事務職で働くのにおすすめの業界】

勤務時間の安定を優先するなら、メーカー、商社、医療、教育、金融などの事務職が候補です。業務の流れは決まっています。コツコツ進める力が評価される職場です。

IT・Web業界の事務職は、変化が早い。ツールや業務の入れ替わりが多い代わりに、在宅勤務や業務改善に関わる機会を得られることがあります。求人を比べるなら、残業時間、在宅勤務の頻度、担当する業務範囲を見てください。同じ会社でも、月末月初や決算期に業務が集中する部署はあります。

事務職への転職を考える女性には『20代女性の事務転職におすすめの転職サイト』をご覧ください。

年齢と希望する働き方で、おすすめの職種は変わる

ここまでのランキングは、20代女性が未経験から狙う場合の順位です。ここから先は場合分けです。20代前半か後半か、在宅勤務を優先するかで、選ぶ職種は変わります。

20代前半は未経験の職種を選べる時期

20代前半は、未経験職種への挑戦や第二新卒としての採用を狙える時期です。職歴が浅くても大丈夫。学ぶ姿勢や基本的なビジネスマナーを見てもらえる求人があります。

この時期におすすめしたいのは、ランキング上位の営業職とITサポート・エンジニア職です。理由は2つあります。どちらも研修から入れる求人があり、3年後に選べる職種が広がるからです。4位の企画・マーケティング職を最終目標に置く場合も同じです。まず顧客に近い職種で経験を積む。その遠回りができる年齢です。

20代後半は経験のつなぎ方を聞かれる

「20代後半の転職は厳しいのか」という不安をよく聞きます。求人がなくなるわけではありません。聞かれ方が変わります。

20代前半なら伸びしろで見てもらえた部分が、20代後半では「前職で何を任されていたか」「次の職種でどう活かせるか」に置き換わります。未経験職種へ応募する場合も同じです。前職と次の仕事のつながりを説明できるようにしておきましょう。

例えば、販売職から営業職なら「顧客対応と提案の経験」、事務職からITサポートなら「社内システムや問い合わせ対応への関心」、営業職からマーケティング職なら「顧客のニーズを見て提案してきた経験」でつなげられます。隣の職種へ一歩ずらす。まったく共通点のない職種へ移るより、この方が通りやすい時期です。

在宅勤務を優先するならどの職種を見るか

在宅勤務を条件に入れるなら職種の選び方が変わり、求人が出やすいのはITサポート・エンジニア職、チャットとメール中心のカスタマーサポート、バックオフィス業務を切り出した事務職、Web運用やSNS運用の周辺です。

ただし、未経験からの在宅勤務はハードルが上がります。研修期間は出社、独り立ちしてから週2日在宅という形が多いからです。求人票の「リモートワーク可」だけで判断しないでください。面接で聞くのは4点です。研修期間の勤務形態、独り立ちまでの期間、在宅は週何日か、在宅勤務の手当や通信費の扱い。

入社直後から完全在宅を希望する場合、選べる求人はかなり絞られます。回り道を検討してください。まず出社ありで経験を積み、1~2年後に在宅比率の高い会社へ移る方が、結果的に早く着くこともあります。

スキルなし・資格なしと感じている方の経験の棚卸し

「スキルなし」と感じている20代女性でも、経験はあります。仕事で使える材料を持っています。接客経験は顧客対応力、アルバイトの新人教育は育成経験、売上管理は数字を見る経験として書けます。シフト作成は調整業務、レジ締めは金銭管理です。

見られるのは資格の数ではありません。応募職種に近い経験をどう説明するかです。事務職ならPC作業と調整の経験、営業職なら提案や接客の経験、ITサポートなら問い合わせ対応と学習の経験を整理しましょう。

職種ごとの言い換えは『【20代女性の転職】スキルなし・資格なしで転職できる?転職成功のコツとおすすめ職種を紹介』でも詳しく解説しています。

20代女性が未経験から正社員を目指す方法

20代女性はアルバイト・派遣社員からでも正社員を目指せますし、特に20代前半は経験よりも今後の伸びしろを見てもらえる求人があります。

未経験転職では「何でもできます」より、「どの経験を次の仕事に活かせるか」を見せる方が伝わります。使う窓口は3つ。併用が前提です。

転職サイトと転職エージェントを併用する

未経験から正社員を目指すなら、転職サイトと転職エージェントの併用をおすすめします。転職サイトでは求人を自分で比較できます。転職エージェントでは、応募書類や面接対策の相談ができます。

第二新卒、既卒、フリーター、正社員未経験の方は、20代向けの転職支援に強いサービスを選んでください。応募できる求人が見つかります。初回面談では条件を絞ってください。勤務地、職種、働き方、年収のなかで優先順位を決めて伝えましょう。

順位に納得がいかない場合も、理由を担当者に言葉で伝えてください。求人の出方が変わります。「事務職希望」で止めず、「勤務時間を優先したいので事務職を見ている」まで伝えれば、営業事務や管理部門の求人も出てきます。

紹介予定派遣から直接雇用を狙う

紹介予定派遣は、派遣期間を経て、本人と派遣先企業が合意した場合に直接雇用へ進む働き方です。派遣期間は最長6カ月。働きながら仕事内容や職場との相性を見られます。

事務職を狙うなら、現実的な選択肢です。有効求人倍率が低い職種だからこそ効きます。書類選考で埋もれる代わりに、実際の働きぶりで判断してもらえるからです。

ただし派遣期間後に必ず正社員になれるわけではないので、直接雇用後の雇用形態が正社員か契約社員か、給与や勤務条件がどう変わるのかは、派遣を始める前に確認してください。

ハローワークで地域の求人を見る

ハローワークは地域の求人を探す窓口なので、地元で働きたい方、通勤時間を短くしたい方、中小企業の求人も見たい方は確認しておきましょう。

一方で、求人票だけでは職場の雰囲気や実際の働き方が分からないので、応募前に企業の口コミ、採用ページ、面接での回答を合わせて確認してください。気になる点があれば、仕事内容、残業時間、休日、試用期間後の条件を具体的に聞きましょう。

20代女性の転職で役立つ資格・試験

資格は、転職で必ず必要なものではありません。取る前に確認してください。目指す職種で評価されるか、実務経験とつながるかを見ます。ここでは、20代女性が転職や復職を考えるうえで候補になりやすい資格・試験を紹介します。

1.公務員試験

公務員は、安定した雇用や福利厚生を優先する20代女性に候補となる働き方です。国家公務員、地方公務員、自治体職員などがあります。試験区分や年齢要件は募集ごとに異なります。

地域を大きく変えずに働きたい方は、地方公務員や自治体職員の募集を確認してください。公務員は、資格を取れば転職できる仕事ではありません。試験対策と面接対策の両方が必要です。受験できる年齢や職種区分は、各自治体や機関の最新募集要項で確認しましょう。

2.ファイナンシャル・プランニング技能検定

FP技能検定は、お金に関する知識を証明できる国家検定で、保険、金融、不動産、住宅、相続、税金などの知識を学べるため、金融業界や保険業界、不動産業界を目指す方に向いています。

資格を持っているだけで転職が決まるわけではありませんが、営業職や事務職で金融商品、保険、住宅ローンに関わる場合は、知識の土台になります。ランキング1位の営業職と組み合わせると効きやすい資格です。未経験から金融・保険系の仕事を目指す方は、応募職種と合わせて検討してください。

3.介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修

介護職を目指すなら、まずは介護の基本を学べる介護職員初任者研修が候補になり、未経験から介護職に挑戦したい方が最初に検討しやすい資格です。

介護福祉士実務者研修は、その次の段階です。介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験する際に必要となる研修です。介護職として長く働きたい方や、将来的に介護福祉士を目指したい方は、初任者研修から実務者研修へ進む流れを考えるとよいでしょう。

採用の枠には余裕があります。同じ厚生労働省の統計で、介護サービス職業従事者の有効求人倍率は3.61倍。有効求人196,063件に対して有効求職者は54,275人です。ランキングに入れた6職種より数字は高い。

その代わり、夜勤、身体介助、シフト勤務の有無によって働き方が大きく変わるので、応募前に勤務時間、夜勤の回数、教育体制、資格取得支援を確認してください。

4.医療事務資格

医療事務は、病院やクリニックで受付、会計、レセプト作成、カルテ管理などを担当する仕事で、医療事務資格には複数の民間資格があり、未経験から医療機関で働きたい方の学習材料になります。

医療事務も、資格だけで採用が決まる仕事ではありません。見られるのは実務です。患者対応、電話対応、PC入力、正確な事務処理が対象になります。求人を探すときの確認点は3つ。未経験可かどうか、レセプト業務をどこまで任されるか、土曜勤務や残業の有無です。

職種を決めたあと、求人のどこを見るか

職種を絞ったら、次は求人の中身。同じ職種名でも、会社や業界によって残業時間、評価されるスキル、産休・育休後の働き方は変わります。ここでは応募前に見ておきたい5点を挙げます。

求人票に書かれていないことを面接で聞く

求人票では制度の有無は確認できますが、その制度をどれくらいの社員が使っているかまでは分かりません。

「福利厚生充実」「産休・育休取得可能」「有給あり」と書かれていても、部署差はあります。取得のしやすさは同じではありません。応募前に、残業時間、育休からの復職実績、時短勤務の利用状況、在宅勤務の頻度まで確認してください。

福利厚生は制度名でなく取得実績で見る

福利厚生が整っている会社として大手企業を思い浮かべる方は多いでしょうし、たしかに大手企業は制度の数が多い傾向にあります。ただ、制度があることと、使えることは同じではありません。

面接では、「直近で育休から復職した方はいますか」「復職後はどの部署で働いていますか」「時短勤務は子どもが何歳まで利用できますか」と、実際の運用を聞いてください。聞き方を変えるだけです。「制度はありますか」では、求人票と同じ答えしか返ってきません。

口コミは複数の情報と合わせて見る

企業の実情を知る方法として、口コミサイトの『OpenWork』などを確認する方法があります。

口コミは、退職者の不満が強く出ることもあれば、短期間に似た内容の評価が増えることもあるので、口コミだけで決めず、求人票、企業の採用ページ、面接での回答、転職エージェントから聞ける情報を合わせて見てください。

特に確認したいのは5点。産休・育休の取得実績、復職後の配属、残業時間、在宅勤務の頻度、評価制度です。

ライフプランを求人の条件に落とし込む

転職先を選ぶときは、結婚、出産、引っ越し、家族の介護といった将来のライフイベントをざっくり考えておくと、働く場所や勤務時間の希望がどう変わるかが見えてきます。

とはいえ、まだ決まっていないことまで細かく決める必要はなく、残業時間、転勤の有無、在宅勤務の頻度、時短勤務の利用実績など、求人ごとに確認できる条件へ落とし込むところまでで十分です。

1年後に任される仕事を確認する

20代の転職で見ておきたいのは、今の働きやすさだけではありません。次の選択肢につながる経験を積めるかどうか。3軸目の「持ち運べるスキル」は、会社によって差が出ます。同じ職種でも同じではありません。

例えば、事務職ならExcel、資料作成、業務改善、社内調整。営業職なら提案、交渉、数字の管理。ITサポートなら問い合わせ対応、システムの理解、マニュアル作成が次につながります。

「未経験歓迎」と書かれた求人でも、実際には雑務が中心でスキルが積みにくい職場もあるので、面接では入社後に担当する業務、研修後の配属、1年後に任される仕事を確認してください。

20代女性の転職におすすめの転職サイト

20代女性の転職におすすめの転職サイトをご紹介します。『20代女性におすすめの転職サイト』も合わせてご覧ください。

1:マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’s

口コミ:マイナビジョブ20’s 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
公開求人数:6,786(2026年8月3日現在)
求人数増減:+51(先週比↑up)
【公式サイト】https://mynavi-job20s.jp/

20代女性におすすめの転職サイトが『マイナビジョブ20’s』。

マイナビジョブ20’sは、20代・第二新卒・既卒向けの転職エージェントです。公式サイトでは、全求人が20代向けで、未経験OK求人が76%以上と案内されています。

適性診断を基にしたカウンセリングを受けられます。自分の強みや向いている職種が分からない20代女性に向いています。初めての転職で、応募書類や面接対策まで相談したい方にもおすすめです。

一方で、20代向けの求人が中心のため、専門職で高年収を狙いたい方や、管理職経験を活かしたい方は、総合型や専門特化型の転職エージェントも併用してください。

※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト

2:マイナビ転職エージェント(女性の転職)

マイナビ転職エージェント(女性の転職)

口コミ:マイナビ転職エージェント(女性の転職) 評判を確認

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-agent.jp/womanwill/

20代女性におすすめの転職サイト2つ目は『マイナビ転職エージェント(女性の転職)』。

マイナビ転職エージェント(女性の転職)は、女性の転職に関する悩みを相談しながら求人を探せるサービスです。キャリア面談、応募書類の添削、模擬面接などのサポートを受けられます。

結婚・出産後も働きたい方、子育てと仕事の両立を考えている方、年収やキャリアアップを考えたい方は、初回面談で希望条件を具体的に伝えてください。

求人を紹介してもらう際は、職種名だけでなく、残業時間、在宅勤務の頻度、産休・育休の取得実績、復職後の働き方まで確認するのがおすすめです。

※マイナビのプロモーションを含みます
出典:公式サイト

3:type女性の転職エージェント

type女性の転職エージェント

口コミ:type女性の転職エージェント 評判を確認

おすすめ度:★★★★・
公開求人数:11,346(2026年8月3日現在)
求人数増減:-45(先週比↓down)
【公式サイト】https://type.woman-agent.jp/

20代女性におすすめの転職サイトが『type女性の転職エージェント』。

type女性の転職エージェントは、女性の転職支援に強い転職エージェントです。公式サイトでは、年間15,000名以上のキャリアカウンセリング実績が案内されています。

応募書類や面接対策を受けながら求人を比較したい20代女性に向いています。対象は事務、営業、企画、IT、管理部門など。首都圏の求人を中心に探したい方にも候補になります。

担当者に相談するときは、「女性が働きやすい会社がいい」と広く伝えるより、残業時間、年収、在宅勤務、産休・育休後の復職例など、確認したい条件を2~3個に絞って伝えると求人を比べやすくなります。

出典:公式サイト

20代女性向けの転職サイトをご紹介しましたが、女性全般におすすめの転職サイト『女性におすすめの転職サイトランキング』も合わせてご覧ください。

まとめ

20代女性におすすめの職種を、有効求人倍率・未経験からの間口・次に持ち運べるスキルの3軸で並べると、1位は営業職(1.99倍)、2位はITサポート・エンジニア職(1.30倍)、3位は販売・カスタマーサポート職(1.65倍)。人気の高い事務職は0.29倍で6位でした。

この順位は「20代女性が未経験から狙う場合」の並びです。優先したいものが違えば、順位も変わります。勤務時間の安定を最優先するなら、事務職が1位でかまいません。年収を最優先するなら、コンサルタント職を上に置いてください。決めておきたいのは、自分がどの軸で選んでいるか。それが言葉になっていれば、面接で確認する項目も自然に決まります。

そして、どの職種を選ぶ場合も、求人票だけで判断しないでください。仕事内容、残業時間、制度の取得実績、復職後の働き方、1年後に任される業務。この5つを面接で聞けば、入社後のギャップはかなり小さくなります。

向いている職業が思い浮かばないこともあります。その場合は、適職診断を受けてみるのも一つの方法です。『適職診断おすすめランキング10選』をご覧ください。

20代は、職種を変えやすい時期です。今の働きやすさに加えて、次の選択肢につながる経験を積めるかまで見て、応募する求人を選んでください。

執筆者・監修者のmotoについて

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起業家・著述家(Wikipedia)。実名は戸塚俊介。広告・人材・IT業界など8社へ転職。副業でmoto株式会社を起業し、上場企業へM&A。現在はHIRED株式会社(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-313037)代表取締役。著書:『転職と副業のかけ算』(扶桑社)、『WORK』(日経BP)

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